兵庫県立美術館について
兵庫県立美術館は、1995年の阪神・淡路大震災において被災した兵庫県立近代美術館を引き継ぎ、2002年に「文化の復興」のシンボルとして開館しました。神戸市の東部新都心の開発地区である「HAT神戸」内に位置する西日本最大規模の美術館で、毎年多くの来場者を迎え入れています。
美術館では、近代彫刻から、近代版画、兵庫ゆかりの美術、現代美術まで、多様なジャンルの作品に触れることができます。さらに、「人間のこころの豊かさ」の回復と復興、特に将来を担う子どもたちの感性を守りたいという強い願いが込められており、作品の鑑賞だけでなく、訪れる人々が参加・体験できるイベントも充実しています。
世界的建築家・安藤忠雄が手がけた壮大な建築も見応えがあり、構造にさまざまな仕掛けが施された建物は、訪れる季節や時間によって多様な表情を見せてくれます。
兵庫県立美術館のアクセス・利用案内
住所 | 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1-1(HAT神戸内) |
電話番号 | 078-262-1011 |
最寄り駅からのアクセス |
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開館時間 | 10:00~18:00(入場は17:30まで) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス休館 |
入場料 |
※高校生以下は無料です。 ※障害者手帳等をお持ちの方1名につき介助の方1名は無料です。 ※コレクション展と特別展を両方観覧する方のためにお得な「割引きセット券」があります。 |
設備 | 駐車場、車椅子・ベビーカーの貸出、エレベーター、スロープ、トイレ(バリアフリー)、授乳室、AED、コインロッカー(100円返却式)、カフェ、レストラン、ミュージアムショップ |
留意事項 | 盲導犬等の身体障害者補助犬は入館可 |
公式Webサイト |
兵庫県立美術館の見どころ
コレクション
兵庫県立美術館には、主に近代彫刻、近代版画、兵庫ゆかりの美術、現代美術を柱に、国内外の作品10,000点以上が所蔵されています。膨大なコレクションを基盤とした「コレクション展」を定期的に開催しており、訪れるたびに新しい作品を目にすることができます。
前身である兵庫県立近代美術館の開館当初から、彫刻作品は収集と展示の中核とされてきました。近代彫刻の祖オーギュスト・ロダンをはじめ、アントワーヌ・ブールデル、アリスティド・マイヨールなど、19世紀から20世紀の巨匠の彫刻を鑑賞できます。
また、洋画家の金山平三や小磯良平、日本画家の村上華岳など、兵庫とつながりの深い作家の作品も豊富に所蔵しています。
建築
安藤忠雄が設計を担当。延床面積28,076.15㎡と、美術館としては西日本最大級で、安藤氏が手がけた美術建築の中では世界最大規模のスケールを誇ります。展示室の周りを囲うガラス張りの回廊や、展示室の間にある光の庭など、差し込む自然光により陰影が生まれ、多彩な表情を見せてくれる美術館です。美術館のシンボルといえる円形テラスや、館内に巡らされた通路など、巨大迷路のような構造は、美術館滞在を楽しいものにしてくれるでしょう。
2019年の増築時には、安藤が建築と展示物を寄贈して「Ando Gallery」が誕生しました。阪神・淡路大震災の復興に向けたプロジェクトの軌跡や、「住吉の長屋」「光の教会」などの建築模型やドローイングなど、安藤氏の活動を通観できる貴重な資料が展示されています。また、屋外スペースに設置されている安藤忠雄がデザインした巨大な青りんごのオブジェも必見です。「Ando Gallery」は、無料で観覧することができます。
代表的な過去の展示
兵庫県立美術館では、膨大なコレクションを軸とした多彩な展覧会や、歴史や風土にまつわる展覧会、流行や時代の変化に即した前衛的な大規模巡回展も開催されています。ジャンルの枠にとらわれない前衛的な展覧会は、鑑賞者に新しい発見をもたらしています。
〈主な展示〉
「冒険王・横尾忠則」(2008年)
「森村泰昌 なにものかへのレクイエム—戦場の頂上の芸術」(2011年)
「怖い絵」展(2017年)
「開館50周年 今こそGUTAI 県美の具体コレクション」(2020年)
兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」(2022年)
ミュージアムショップ
ポストカードやステーショナリー、美術書籍といった美術館ならではの商品や、国内外からセレクトされたデザイン雑貨やジュエリーなど、他ではなかなか見られない商品が目を楽しませてくれます。美術館の建築を手がけた安藤忠雄の書籍や、屋外に燦然と立つヤノベケンジの彫刻作品「Sun Sister "なぎさ"」のステッカーも販売されています。新商品はSNSやWebサイトでも紹介されているので、訪れる前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
ミュージアムショップ利用案内
営業時間 | 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで) |
定休日 | 月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス休館(県立美術館休館日に同じ) |
Webサイト |
カフェ・レストラン情報
カフェ フォルテシモ
1階の円形テラスのそばには「カフェ フォルテシモ」があります。
ドリンクのほかにサンドイッチなどの軽食が用意されており、小休憩にぴったりです。
窓側に沿ってカウンター席があるので、一人の利用も気になりません。晴れの日はオープンテラスも利用できます。
営業時間 | 10:00~17:00(臨時的な時間変更の可能性あり) |
定休日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日) |
レストラン フォルテシモ
2階には「レストラン フォルテシモ」があります。
手作りハンバーグやビーフシチュー、ロースステーキなど、メインメニューのほかに20種類ほどのサイドブッフェとドリンクがセットになっています。
しっかり食事をとりたいときは、こちらのレストランを訪れてみてはいかがでしょうか。神戸らしい海のある景色も楽しめます。
営業時間 | 11:00~14:00(臨時的な時間変更の可能性あり) |
定休日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日) |
兵庫県立美術館周辺のおすすめスポット
ヤノベケンジ《Sun Sister》愛称: "なぎさ"
《Sun Sister》は巨大彫刻作品で知られる現代美術家、ヤノベケンジの代表作です。2015年、阪神・淡路大震災から復興20年のモニュメントとして制作されました。《Sun Sister》は希望のシンボルとして、太陽を手にする少女像で、行き交う人々や神戸の街を見守る存在です。6.3mとヤノベ氏の作品らしく大型で存在感があります。地元の子どもたちを含む一般応募により"なぎさ"ちゃんと命名されました。かわいらしいビジュアルも人気で、インパクトのある作品ですが、制作の背景を知ると鑑賞の視点が変わるかもしれません。
兵庫県立美術館の大階段の前、海を望む美しいロケーションに設置されており、撮影スポットとしても人気です。兵庫県立美術館を訪れる際は、ぜひ「Sun Sister」も併せて鑑賞してみてください。
横尾忠則現代美術館
兵庫県西脇市出身の現代美術家、横尾忠則に特化した美術館です。旧兵庫県立近代美術館の西館をリニューアルし、2012年にオープンしました。
美術館のコレクションは横尾忠則からの寄贈・寄託作品です。世界的に評価の高い横尾忠則の芸術を伝えるため、貴重なコレクションを軸にユニークな企画展が開催されています。また、コレクションギャラリーでは、横尾忠則の作品に加え、彼のコレクションしていた国内外のアーティストたちの作品も鑑賞できるようになりました。
オリジナルグッズを取り揃えたミュージアムショップやカフェも併設されており、思う存分横尾ワールドを堪能できます。
BBプラザ美術館
商業施設「BBプラザ」の2階に2009年に開館した「BBプラザ美術館」。「暮らしの中にアートを」をコンセプトに、多くの人々が作品一つひとつに親しみを感じてもらえるような開かれた美術館を目指しています。
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